公開: 2021年10月23日
更新: 2021年10月23日
調査委員会が言う「危機事象に対する組織力の弱さ」とは、組織として危機に直面した時、「何を重視して」、「誰のために」、「どのような優先順位に従って」、「どのような制約の下に」、問題を解決に導かなければならないかについて、組織のメンバーの間に共通の理解が存在していないことを言っていると思われる。これは、リスク・マネジメントの中の、危機管理の基本である。これらについては、問題が発生した後で議論するのではなく、予め、どのような問題が起きた場合は、どう対応するのかを決定しておく必要がある。そのためにも、組織内において、危機が生じた場合の対応についての基本方針を決定しておかなければならない。